第10日:3月23日 高知市内の3霊場を廻る
雨の朝。明日の宿を予約しようと電話するも全く予約出来ない。希望する36番付近には7軒の宿がおへんろガイドブックに登録されており、すぐ予約出来ると思っていたが。後継者が無く廃業も2軒。ある店主は「今波が来ている。明後日も満室。昨年はあきらめて帰った人もいるよ。」
予約が取りづらいと言う情報は他のお遍路さんから聴かされていたのに、ここ数日は前に進むことで精いっぱいだった。猛省。
手前の35番至近の宿「温古社」に電話するも留守電。絶望。高知駅前発の東京行きバスに乗る自分の姿が頭をよぎる。と、その時、スマホに着信。温古社の方が折り返してくれ、「あと1人ならOK。」で、ここを予約し。明後日は36番の先の須崎の宿を予約した。とりあえず、須崎までは行こう。ここまで、宿の変更はあったが最終計画通り進行してきた。今後は半日程度遅れてゆくことになった。
気を取り戻して・・・
昨夜購入したテーピングテープをマメをができた足の指に巻く。
今日から雨模様が続く予報だったが、夜降っていた雨は上がった。高知城はあきらめ、9時に宿を出る。もちろん、桂浜も吹っ飛ぶ。ファミマで手袋は?と聞いたら、ゴム手袋と軍手があったので、軍手を購入。
はりまや橋から路面電車に乗車。
路面電車 はりまや橋駅 |
昨日歩きを終えた文殊通り駅で下車。ここから31番竹林寺へ向け歩き始める。迷路の様な住宅地を抜けると、いきなり厳しい階段状の山道を直登。膝は問題無し。
竹林寺へ向かう山道にて |
おそらくソメイヨシノと思われるサクラが咲いている。更に10分ほど進むと、観光客らしき人が多通。気が付けば、いつの間にか牧野富太郎記念館?に入っていた。と言うか、へんろ道に記念館を建ててしまったという感じ。
牧野富太郎記念館 |
結構にぎわっている。記念館の入り口を逆に進み、竹林寺へ。
11:15 31番竹林寺に到着。五重塔が美しい。
32番へは、5.7km。高知市郊外、平坦な道を抜けて行く。途中でサクラの蕾。開花は間近?
2輪開花? |
11:55 やはり最後は登り道だったが、32番禅師峰寺に到着。
山上から土佐湾を望む |
32番から33番の間は7,5km。この間に、88ヶ所へんろルートでは唯一、船を利用する水路がある。高知県営の渡し船。32番側の種先港から14:10出航の予定。1時間に1本。これが無ければ、浦戸大橋他を利用するしかなく、歩きへんろには大きな打撃。
13:53種先港に到着。待合室に日本人男性と台湾人女性それぞれ1名のお遍路さんの先客あり。挨拶して近くのコンビニで買ったおにぎりを貪る。
種先港へ |
種先港に到着 |
14:10 定刻に出航。
5分で対岸の長浜港に到着。無料。
長浜港に到着 |
14:30 平坦な道を歩き33番雪渓寺に到着。
今日の宿「高知屋」は33番雪渓寺のすぐ目の前。
今日の宿 民宿高知屋 |
33番を打ってすぐに訪ねたが、奥様がちょうど出かけるところ。渡し船で一緒だった2人ともう1人4人でチェックイン開始を待つことに。そのうち、ご主人が帰宅され、チェックイン開始時刻の15時前だが部屋へ入れていただいた。順番に入浴。
夕食まで、明後日以降の宿の予約を実施。3/31愛媛県入りまでの宿を確保。
3/26 美馬旅館@四万十町(電話)
3/27 ネストウエストガーデン土佐@黒潮町(楽天トラベル)
3/28 民宿旅路@土佐清水(電話)
3/29 安宿(あんしゅく)@土佐清水(電話)
3/30 まなべ旅館@宿毛(電話)
3/31 西遊漁センター@宇和島(電話)
昨日までの歩行実績でかなり自信を得た結果、躊躇なく予約を実施。当面最終計画から半日遅れで進み、3/30以降はちょうど1日遅れとなる。
18:00 夕食。総勢11名。台湾人2名、デンマーク人1名。ここも国際色豊か。高知屋は人気のへんろ宿。女将さんが付きっ切りで対応してくれる。テーブルに他のおへんろと同席で、おへんろ同士のコミュニケーションが活発になる様配慮している?
鰹たたき&鯛煮付け他 |
すると、別テーブルにいる男性からアピールが。何と室戸の竹の井旅館で同宿、神峯寺でも遭遇した方。隣席の方によると、お遍路さん達の間では有名な歩きへんろ。新潟在住。トレーニングとして、普段から毎日20km歩いているそう。明日は、私が宿泊を計画していた民宿汐風に泊まるとのこと。
本日の歩行距離16.6km 累計354.8km 歩数28,052歩
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